次男氏が風邪だ!
朝、少し咳が出る状態で保育園に預けたら、ゴホゴホになって帰ってきた。発熱しない限り、頑張ってみていただけるので本当に助かっている。ありがとうございます、保育園の先生。子どもの病気というのはすごい。物事に様々な優先順位があるとして、ズバーーとすごい速さで上に乗っかってくる。それまで気になっていた映画や本、家の掃除、締切のある仕事、自分の体調……そういうものを全部飛び越えて1番に躍り出てくる最強カードなのだ。
最強カードを前にして我々ができることはもう、体調の回復を促して、次男氏の免疫細胞がんばれ! と応援する、それしかないのである。気分としては雨乞いをする村人だ。恵の雨が降るまで、踊り続けるしかない。親というのはなんとちっぽけな存在なんだろう。ひとまず、家にあった薬を飲んでいただく。頭がいい4歳児なので、本当に飲む必要があると思わない限りNOを突きつけるのだ。ものすごいネゴシエーション能力を見せてくるので、こちらも絶対に引き下がれないラインを作りそこを超えないよう踏ん張るしかない。以前はヤクルトに薬をしれっと混ぜて飲んでもらっていたが、それはもうバレるしなあ(そして親に対する信用が落ちる)。
風邪で機嫌が悪いこともあり、難航の気配を感じていたら、長男氏が「歯が抜けた〜!」と飛び込んできた。おお、おめでとう。だいぶ前からぐらついてはいたが、ついに抜けたんだね、よかったよかった。小学4年生にもなると自分で血の処理もできる。ぶくぶく洗面台でうがいをしていた。頼もしい。抜けた歯はエナメル質が真珠みたいに輝いて、綺麗だった。それをみた次男氏は「僕も歯が抜けたい〜」と主張する。「君の歯はあと2年しないと抜けないねえ」「2年ってどれくらい? すごーく長い?」と質問される。私にとっての2年はあっという間だけど、次男氏にとっての2年ってどのくらいの長さなんだろう。年長さんになるくらいとぼやかして言ったところで、どのくらい彼に伝わるのだろうか。
結局今回は薬を飲み終えないとテレビ・iPadなどのメディアが金輪際見えなくなるよ、という条件で納得してもらった。金輪際という強めのワードを出したら、こちらの本気オーラを察知したのか「じゃあ、飲む……」という雰囲気になったのである。強い響きの言葉力を借りる結果となった。山を越えるとお互いに落ち着いて、いつもは寝渋る次男氏も夫の寝かしつけでスッと寝た。疲れていたんだろう。
私も明日に備えて早く寝ます。
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